相談No.2082

彼氏の好きだった人に嫉妬してしまう

挿絵校長、こんにちは。本サイトは私の心の安定につながり、よく拝読しています。相談読んでいただけたら嬉しいです。

彼氏40代前半、私30代前半、9歳違いです。
彼氏と付き合って11ヶ月になりますが、前働いていた会社で同じで、出会って10年、友達期間は7年ほどになります。彼は近隣の都道府県ではあるものの、転勤がある仕事に就いています。
(近づく経緯があり。中略)お互いのアパートで料理をするなど、さすがにこれは友達以上だよねという話を向こうからされて、付き合ったという経緯があります。彼は一緒にいるととても楽しく、気を使わず自然体でいることができます。辛い時は支えられ、私の長所短所どちらもありのまま受け入れてくれて、私をとても大事にしてくれる、かけがえのない存在です。

しかし、どうしても相手の過去を受け入れることができません。
彼は私と付き合う前、ずっと好きだった子がいました。その子も同じ会社にいた子で、私の1つ年下です。彼とは応援勤務などでたまに一緒に働く機会があったそうで、彼から6年前に告白して振られた後も、ちょこちょこLINEを送っては元気にしているかの確認をしていたくらいです。その子ももう4年くらい前に会社を辞めている、という状態です。
会うことはないですが、彼女は私にない性格の良さと、外見の可愛らしさを兼ね備えており、その上、彼氏からもかつてその子しか見えないくらい好かれていて、私からすると、何かとすごくコンプレックスを刺激されてしまう存在です。

先日彼と、私の寝具を観に家具屋に行きました。私は、彼が以前その子とそのお店に、同じように寝具を買いに来たことがあるということを言っていたのを思い出しました。
私は黙っていましたが、彼は売り場がどこにあるかも覚えている様子で、「確か2階だったはず」とか、購入手続中に飲み物サービスがあり、「確かここでコインもらえるはず」などの発言があり、私はお店に来た時点で嫌な気持ちでしたがそれを聞いたら「うわー、詳細に覚えてるー、、」と更に心がザワついてしまいました。
寝具を選んでいる途中、彼が体調を崩してしまい、私は体調を心配しながらも心穏やかではなく、帰りの車の中で、いけないと分かりつつ「ここ、〇〇ちゃんと来たんだよね?」と聞いてしまいました。
彼は「はい」とだけ答えて、あとは何も話してきませんでした。私は「そっか。せっかくの素敵な思い出を、私と来て、体調崩して気持ち悪い思いをさせて、なんだか思い出を汚してしまうようなことになってごめん」と、自分でも訳の分からないことを言ってしまいました。「何それ、全然関係ないじゃん」と彼がいい、そりゃそうだよなと思いつつも、そうだよね、とは言えず、泣たくなるのを抑えて、黙り込んだまま運転していました。
時間を置いてその日のうちに「今日は変なこと言ってごめん。なんだか悔しくなってやきもち妬いて当たってしまった。」と謝ると、「(どうせ)気にしとったんやろ?そんなに気にすんなって。今は〇〇(私)のことが1番なんやから。」と言われてしまいました。

彼は私と普段いる時、彼からその子のことを話題にすることはありません。
いつも私が一方的にやきもちを妬いて、その時も彼に本当に申し訳ないことをしてしまったなと反省しています。しかし、かなりの頻度で嫉妬心が湧いてきて、生理時など体調絶不調の時はひどく落ち込みます。
彼は私のことを一番と言ってくれていて、私はすごく幸せな状態のはずなのに、どうしても頭からその子と比べる癖や執着心、嫉妬心が収まりません。
身近な友達には相談できない位ドン引きですが、毎日その子のSNSを見ては、その子の所作や服装、表情などを真似てしまう自分がいます。
更に今はほとんど更新していませんが、付き合う前には彼もSNS上でその子とつながっており、私とも繋がっているのでいいねしたかどうかもすぐわかってしまいます。
彼は人の投稿に全然いいねなど押す人ではないのに、その子の投稿には全ていいねを押していたのも気に入らないです(私と付き合う前ですが)。

彼は恋愛で言うと痩せている子がタイプだそうで、彼からたまに、足痩せなきゃね、とか、今日筋トレした?なんて言われるのですが、その子は私とは対照的に痩せていて、「この子にだったらこうは言わないよな」とか、ありもしないたらればを考えては落ち込みます。
たまにする筋トレ中も、「少しはあの子に近づいたかな?」とか、鏡を見る際も「あの子なら私よりもっと足長いよなぁ」など片時もその子を意識せずにはいられません。

私は相手の好きだった人を知っていて、更に彼氏がその人のことを好きだったことも、恋愛話を喫茶店などでずっと聞かされていたことなどから彼の過去を知っていますが、一方の彼は私の元彼など顔も当然知らず、私が気にしている様に気にされたこともないので、心のどこかで「なんでこっちばっかり向こうの過去を一方的に知っていて、嫉妬心と戦わないといけないんだろう。気にしてしまうと言う点においては、すごくこっちばっかりハンデを負っているようでフェアじゃないなー」と考えてしまいます。

すごく些細なことをお伝えすると、ずっと彼氏のLINEのアイコンが、その子を交えてご飯に行った時の写真で気に入りません(彼は放置しているだけだと思います)。
付き合いたての頃ですが、私のデータフォルダを遡っているとその子と私が一緒に写った写真が出てきて、じっと見て「かわいいなと思って」とか無神経なことを言った時はさすがに傷つきました。その発言配慮ないよねというと分かってはくれましたが、今でもかわいいと思ってるんだーと知ってショックを受けました。
そして、その子とは彼の寝具を一緒に選んだとも聞かされたので、彼氏の家にいる時や私が使わせてもらう時もいちいちその子の顔がチラつきます。
もうほんとに、取り憑かれてるんじゃないかと思うくらい気にしてしまいます。
頭から話したくて恋愛以外のことをしようと思い、漫画やドラマなど観ていても自分のことに置き換えてしまい逆効果です。

どうしたらこの異常なまでの執着心を手放し、今ある幸せを噛み締めて生きていけるのでしょうか?彼と付き合っているうちはずっと苦しい思いをするのか、と思うと別れの選択肢ももたないといけないでしょうか?私は彼氏とはできれば別れたくないですが、悩まなくて済むことをわざわざ取り上げて悩みをわざと作っている状況がすごく辛いです。

友人に相談すると、今はあなたのことを大切にしてくれているんだから、今の彼に向き合うべき。それに、彼の恋愛事情を知った上であなたも彼を選んでいるんだから、と言われます。最もな回答ですか、それだったら、この人と付き合った時点で負けだったのかなと思わずにいられません。

この内容を書きながら、改めて自分は最低な人間だなと思い知らされて、また凹んできました。。何か一言でも頂けましたら嬉しいです。
ここまで長文乱文を読んでくださり、ありがとうございます。

校長の回答

もう少しふんわりと捉える

挿絵「改めて自分は最低な人間だなと思い知らされて、また凹んできました」

いやいや。むしろかわいいものじゃないかと思うけどな。よく言ってるけど校長もそもそも嫉妬深い人間だし、まぁ振舞いはコントロールできているけども、気持ちはすんごくよく分かる。

嫉妬心があまりない人間というのは、いるっちゃいるけど、ごくわずかだから大丈夫。君の状況で言えば、「嫉妬環境」はすごく悪いし、嫉妬心が起きて当然の経緯を辿っているよな。君の状況になれば、ほとんどの人が同じように嫉妬することだろう。

まだ付き合ってからは長くはなく、それまで友達期間は長く、彼の過去の事情を知ってしまっている。これは本当に状況が良くないし心がザワついて当然だけど、まぁこれが君らカップルの背負った「設定」なんだよな。どのカップルにもたいがい乗り越えるべき「設定」があって、相手の親がすんごく干渉してくるだとか、相手がバツイチで養育費を払ってるだとか、まだ交際二人目で遊び足りていないだとか、本当にいろいろある。校長はこの問題は、もちろん乗り越えていけるレベルの設定だと思うし、苦しいけども、これぐらいの困難性に大事な恋愛を壊されてはいけないと思う。

校長ってあまり人の悩みへの「軽視」に値するようなことは言わないけど(それぞれが大きな問題として苦しんでいるから)、君については軽視ではなく励ましだな。それぞれに与えられる、自分に用意された課題と認識して取り組んでいこう、と。なんせこの問題は、自然に生み出された形だし、彼とか君が悪いわけではないからな。彼の行動に配慮が足りない部分はあるが・・・まぁ不十分なのも含め、そんなにおかしな行動だとも思わないしな。

「友人に相談すると、今はあなたのことを大切にしてくれているんだから、今の彼に向き合うべき。それに、彼の恋愛事情を知った上であなたも彼を選んでいるんだから、と言われます」

とまぁ、べきべき言っても仕方がない。校長はそういう考え方は好まない。彼の恋愛事情を知った上で付き合っていようが、だからといって嫉妬心が鎮まってくれるわけでもなく、べつに嘆いたっていいわけだからな。大事なことはべきべきと考えるんじゃなくて、人間が持つこういう弱い一面をありのままに受け止めながら、ごまかしごまかし付き合っていくことだ。

「どうしたらこの異常なまでの執着心を手放し、今ある幸せを噛み締めて生きていけるのでしょうか?彼と付き合っているうちはずっと苦しい思いをするのか、と思うと別れの選択肢ももたないといけないでしょうか?」

先にも言ったが、別れてはいけない。これは君らに与えられたスタート時の困難性であって、最初は難しいけど、ごまかしごまかし進んでいくことで徐々に徐々に弱まっていく。

嫉妬心の弱め方として「相手の気持ちのリアルをイメージする」というのはやめたほうがいい。人の心は混沌としていていろいろな側面があるから、全体感として自分を大事にしてくれていても、残念ながらみんなの心に秘められた残念な部分というのが確かに存在するし、掘れば掘るほど他者からは受け止め難い部分がある。自分の交際相手がどこぞのアイドルをかわいいと思ったりカッコイイと思ったりするところなんて、誰にでもあると思うが、触れれば疲れて滅入るし、知れば知るほど誰とも付き合っていけなくなるよな。だから人間の生々しい心というのは、がっつり触れずにふんわりさせておいて、「高い解像度で見ないこと」が大事だ。全体感で大事にされているのは確かなのにあれこれ信用できなくなるからな。

だから結局のところ、その人の件はふんわりさせて、できるだけ触れないようにして、まぁいろいろ考えてしまうだろうけど情報から遠ざかりつつ、あとは彼とのコミュニケーションを増やすことと歴史を重ねることなんだよな。そして彼は40代前半なわけで、これから早めにおっさん度が深まっていくし、それってこの件についてはプラスだぞ。校長は同じような年齢だから分かる。もう誰々が好きで忘れられないとかそんな感じじゃないから・・・いや本当に・・・。そんな熱いものはもう残らないのさ。家具屋にいくのもほぼほぼ確実に何も思ってないし、過去を思い出して心にくるものなど何もないだろう。彼にとっては同じ場所に行ったというだけのこと。

多くの人にとってディズニーランドなんて、お互いに歴代の彼氏や彼女と行った、なんてことが多いと思う。家具屋どころか過去にがっつりデートで行きやがった場所だよな。まぁそれで嫉妬心が湧く人ももちろんいるんだけど、それぞれが折り合いをつけているし、実際に元彼元カノと過去に行ったからって、再び訪れたときに過去の人に対する何らかの気持ちが湧き上がっているわけでもないのさ。記憶はあっても、感情にこない、ということがほとんどなわけで。彼にとっての家具屋なんてもっとこないと思うぞ。

もうちょっと、昔の好きだった人がどうこうとかではない、40代前半の人間の気持ちをふんわり捉えてみてはどうかなと。そして交際期間が増せばもっとそうだし、本当に本当に、そういう面倒な話ではなくそばにいる君と穏やかにやっていきたいのさ。

校長が言いたいのはそんなところだな。
少しでも楽になりますように。
そして不信感に負けず安定した軌道に乗りますように。