「倦怠期」というのが「だりー」という時期だとするとちょっと違うかなぁ。まぁ二人が慣れ切ってマンネリ化したときに、なんだか相手にイライラするっていうことはあるけど。この話とは違うかなと。

ここのイライラの原因というのはいくつかある。まぁこれって意識するのが難しいからピンとこないかもしれないが、一つは、関係が進展しないことなんだよな。ネットで交際し、最初はラブラブの状態でいられても、その先に進まないで停滞するから、だんだん「で？」という感じになってくる。その先に進まないというときに、何のために交際なんてものがあるのかよく分からなくなってきて、好き好きという気持ちがもたずに振舞いが雑になってくる。恋愛ってだんだん飽きてくるのは基本だけど、何も進まないときって、気持ちが「どうでもいい」に近づいていくんだよな。

二つめは、「好き」「緊張感」の薄れだろう。強い不満はなくても、だんだん君のことを把握してきて、雑になってきている。「好き」「緊張感」「恐れ」ってどれも同じようなものでつながっているんだけど、それがなくなるというのはリスペクトがなくなるということなんだよな。彼が君をナメてきているという感じか。最初のころはイライラしていてもよく制御が利いていて、排泄物のような心理を君に垂れ流すことはなかったと思う。

「わたしがイライラをコントロールできたらいいのですが」

まぁそれができたら良いと思うのは分かるが、彼がそんなだから、君もイライラしてしまうんだよな。さてどうしよう。

正直言うと、なかなかこれは止まらない、悪い方向にしかいかない、と思う。一応はストレートに「私もそうかもしれないけど、最初のころより優しくないし、もっと穏やかに楽しく話してほしい」という話し合いはしたほうがいいし、上手くいけば一時的には改善する。お互いに空気を入れ替えるように、少し君も距離を取ってラクに考える、深呼吸する、というのも少しは効くだろう。

でもあくまで大事なのは、相手を失う恐怖と、気持ちをつないで思い出を重ね、存在をお互いに大きくしていくことなんだよな。そのためにはやっぱり会うことが重要で、そこまでは「ごまかしごまかし進む」という形にするしかないのかなぁと思う。会ってより深く進展させていくというのがもしできないのなら、この先は、できるだけこの関係を濃密にしないことだ。少し気持ちを楽にして、強くは期待しない、肩の力を抜いて一歩引いて捉える、だな。それで長々ともたせる。それはジュースの味を薄めて量を増やすような話だけど、いつか進展させるまでそうやってつないでいくのが唯一の道かなと校長は思う。

まぁ・・・。もしかしたらそこまでの話は必要ないのかもしれないが。校長はあくまで恋愛を「未来永劫ずっと一緒にいて強く結ばれるには」という視点で語るからな。このネット恋愛はそんなんじゃないですっていう感じなら的外れかもしれない。

少しは楽に構えられますように。
また、望んでいるのなら、その先の道が続いていますように。